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2024年04月30日
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喜びと悲しみ

2009年01月05日
 正月も終わり、帰省先から戻る際の電車での時間つぶしにでもと、実家の本棚から一冊の文庫本を持ち出した。オー・ヘンリーの短編集である。おそらく中学時代に自分で買ったものだと思うが、殆ど内容を忘れていたので、なかなか楽しく読むことができた。

さて、短編集の中にはおおまかにいってッピーエンドとバッドエンドの作品があったのだが、私はバッドエンドの作品のほうがおもしろく感じた。ハッピーエンドの作品は、なんだか都合の良い甘い展開で、ご都合主義の出来すぎた作り話くさく感じたのだ。
私は短編ではバッドエンドの作品が好きだ。これはオー・ヘンリーに限らず誰の作品でも。しかし、小説・漫画・アニメを問わず、ある程度の長さを持った作品となると、別にバッドエンドが好きだという事も特にない。むしろ長くなればなるほど、ハッピーエンドを好むように思う。今までは特にそのことについては考えていなかったのだが、今回ちょっと考えてみた。

結論としては、
『悲しみは突然来るものであり、喜びは時間をかけて育むもの』
ということなのではないかと思う。事故や訃報にしても、悲しみは突然やってくる。前もって分かっていたら悲しくは無い。一方喜びは長い時間をかけて育むものではないか?くじに当たったり、懸賞が当たったりと、棚からボタモチ的な喜びもあることにはある。しかしそのような喜びよりも、長い間努力してスポーツ大会で勝った時や、大学に受かった時、時間をかけて造ったフィギュアが完成したときのほうが、遥かに喜びは大きかった。
このように考えると、短編には悲しい結末即ちバッドエンド、長編には喜びの結末即ちハッピーエンドが良く合うのではないか。今年は漫画も書いてみようかと思っているので、そのときはこの法則を使ってみたい。


















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