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2024年04月17日
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久々に

2009年06月08日
また随分と更新が滞ってしまった。
今日からは頑張ろうと思う。
色々とやってみたい事が多すぎて、あれやこれや手を伸ばしたくなる。
考えてみても仕方が無いので片っ端からやってみる事にしようと思いついた。
こんな単純なアイディアをなんで思いつかなかったのだろう?

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地下室の手記

2009年01月23日
 初めて「地下室の手記」を読んだのは3年くらい前だったと思う。先輩の家に遊びに行ったときに本棚にあったのを借りて読んだ。中篇小説なので新幹線で東京大阪間を往復する間に読み終えたのだが、これが物凄くおもしろかった。こんな本は読んだことが無い。作者は本当に頭が良くて文章が上手いと感動したものだ。
 「地下室の手記」はドストエフスキーの書いた中編小説だ。

市役所職員の中年男が、親戚の遺産を継いだことをきっかけに役所を辞めて、地下室で引き篭もり生活を始める。そしてこれまでの人生を手記に書き始める… 
 
というのが本書のあらすじだ。前半の3分の1ほどでは男の思想や主張が独白形式で語られ、後半3分の2では男が体験した非常に印象的なエピソードが物語り形式で語られる。

 最近本屋で「地下室の手記」をたまたま見かけて購入した。こうして久しぶりに読み返してみたのだが、これがやはり抜群におもしろい。ドスト氏といえば「罪と罰」とか「カラマーゾフの兄弟」が有名だが、私は断然地下室のほうが好きだ。本書には異様な迫力や、キワモノが持つ熱を感じる。主人公は風采のあがらない男だが、じつに頭の良い男である。フィクションの中でも、こんなに頭の良い人間は見たことが無い。これは要するに作者であるドスト氏が優秀なんだろう。漫画とかラノベを見てると、天才的に優秀なキャラクターがよく出てくる。でも、殆どのそういった「天才」って凄く薄っぺらい。IQ150とか難問を瞬時に解くとかメガネで無口とか変な癖があるとか子供の頃から抜きんでていたとか異常性があるとか…つまり「天才っぽい」記号をあてはめたキャラクターを、その他のキャラクターに賞賛させているだけなんだよね。一方、地下室の主人公はすごい。天才的なエピソードなんて全然ないし、賞賛してくれる人もいない。というより話をするような友達すらいない。お金も無くて背も低く顔もパッとしない。つまり、記号的に彼の優秀さを示すようなものは何も無いのだ。しかし彼の発言と行動から、彼は実はとんでもなく頭の良い人間なのではないかということが知れるのだ
 結局、物語の登場人物は作者の知性を超えられないんだと思う。優秀なキャラクターを出そうと思っても、結局そのキャラクターの思考を決定するのは作者な訳だから、どんなに頑張っても作者より優秀なキャラクターは無理ということ。そういう意味ではドストは本当に優秀でよく考える人だったんだなあ。
 本書は前半の3分の1で退屈になって挫折する人が多いと思う。でも後半は本当におもしろいから是非読むことをお勧めする。あまりにも苦痛だったら前半は全部飛ばしてもいいけどね。特に話が分からなくなるとかいうことはない。ただ、私は前半もかなりおもしろいと思ったけど。あと、本書を買うなら新潮文庫の江川卓訳がお勧め。最近出た新訳はイマイチだから、是非江川卓訳で。
 ちなみにこの本を貸してくれた先輩は、最初の3ページしか読んでいないらしい。

ヨドバシカメラ

2009年01月14日
 ヨドバシカメラは電器店だが模型コーナーも充実している。複製用のシリコンやレジンも扱っており、値段も安いので嬉しい。しかし、ただ一つ不満な点があった。それはニューファンド(粘土)を扱っていないことである。原型を造る人にとってはかなりメジャーな商品だと思うのだが、なぜかヨドバシでは売っていなかった。
 
 2年ほど前にホビットが閉店し、キディランドの模型コーナーもなくなった。現在梅田でニューファンドを売っている店はあるのだろうか?toolsも色々な粘土があるのだが、ニューファンドは置いていない。私はこれらの店以外にニューファンドを扱ってそうな店に心当たりが無いので、ファンドを切らすとワザワザ日本橋まで買いに行っていた。
「ヨドバシにニューファンドがあれば!!」
何度思ったことだろう。
 
 ところが最近、web上でヨドバシへの商品リクエストがあることを知り、ダメもとでニューファンドを扱ってもらえるようにリクエストしてみた。そうしたところ、リクエストしてから僅か3日で返信があった。ヨドバシ梅田店でニューファンドの取り扱い準備を進めて下さっているそうなのだ。商品が入荷次第店頭に並ぶということだ。
 まさかこんなにアッサリと要望が通ると思わなかった。この一件でますますヨドバシが好きになった。今後ニューファンドは必ずヨドバシで購入するようにしよう、と心に誓うのでありましたとさ。

照明

2009年01月12日
 手抜きのまま放置していたホームページを改良しようと思っている。先日帰省した際に父からAdobe GoLiveというHP作成ソフトのお古を貰ったからだ。
 さて、ご存知のように私のHPはフィギュアについてのサイトである。したがってメインコンテンツはフィギュアの写真にしようと思っているのだが、私はあまり写真に詳しくない。そこで、色々とフィギュア写真が綺麗なサイトなどを回って勉強してみた。どうやら室内の小物撮影においては、照明が非常に重要だそうだ。
 市販の照明器具は数万円するので、ここは自作してみることにした。趣味で模型やってるんだからこれくらいは自作しないと。

P1030351.jpg アームライトの傘の部分を外して、そこに照明用のアタッチメントを取り外しできるようにする。白熱電球は明るくて発熱の少ない蛍光管式のものにとりかえた。









P1030352.jpgP1030353.jpg これが取り付ける照明用の傘。内側には反射するようにアルミホイルを貼り付けた。この後、電球からの光が均一になるようにトレーシングペーパーを貼り付けた。







P1030374.jpg で、こんな感じ。なかなかいい感じにできたと思う。電球以外は全部家にあったもので作ったので、材料費は700円くらい。普通のアームライトからサッと照明用ライトに変えられるので、けっこう使い勝手がいい。

 自分で作るのはいいことだと思う。安く済むということもあるけど、作った物に愛着が沸くし、何よりも作ること自体が楽しいし。
 

 

  

喜びと悲しみ

2009年01月05日
 正月も終わり、帰省先から戻る際の電車での時間つぶしにでもと、実家の本棚から一冊の文庫本を持ち出した。オー・ヘンリーの短編集である。おそらく中学時代に自分で買ったものだと思うが、殆ど内容を忘れていたので、なかなか楽しく読むことができた。

さて、短編集の中にはおおまかにいってッピーエンドとバッドエンドの作品があったのだが、私はバッドエンドの作品のほうがおもしろく感じた。ハッピーエンドの作品は、なんだか都合の良い甘い展開で、ご都合主義の出来すぎた作り話くさく感じたのだ。
私は短編ではバッドエンドの作品が好きだ。これはオー・ヘンリーに限らず誰の作品でも。しかし、小説・漫画・アニメを問わず、ある程度の長さを持った作品となると、別にバッドエンドが好きだという事も特にない。むしろ長くなればなるほど、ハッピーエンドを好むように思う。今までは特にそのことについては考えていなかったのだが、今回ちょっと考えてみた。

結論としては、
『悲しみは突然来るものであり、喜びは時間をかけて育むもの』
ということなのではないかと思う。事故や訃報にしても、悲しみは突然やってくる。前もって分かっていたら悲しくは無い。一方喜びは長い時間をかけて育むものではないか?くじに当たったり、懸賞が当たったりと、棚からボタモチ的な喜びもあることにはある。しかしそのような喜びよりも、長い間努力してスポーツ大会で勝った時や、大学に受かった時、時間をかけて造ったフィギュアが完成したときのほうが、遥かに喜びは大きかった。
このように考えると、短編には悲しい結末即ちバッドエンド、長編には喜びの結末即ちハッピーエンドが良く合うのではないか。今年は漫画も書いてみようかと思っているので、そのときはこの法則を使ってみたい。


















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